ギリシャ神話の星座と物語を解説|ケアンズの星空で見つけたい星座と見頃

今回はスマイルケアンズらしく星のお話です。ギリシャ神話にまつわる星座の物語を、星空ツアーの前に読んでおくと、実際の星空がもっと楽しくなるようにまとめました!
ケアンズは南半球にあるので、日本とは見える星座や向きが少し違います。それぞれの星座がケアンズでいつ頃見やすいかも紹介しますね。
- 現在の星座は全部で88個。古代ギリシャから伝わる星座の多くに神話の物語があります
- 南十字星(みなみじゅうじ座)など南半球の星座の多くは16世紀以降に作られた新しい星座で、ギリシャ神話はありません
- ケアンズではオリオン座は12〜2月頃、さそり座は6〜8月頃が見頃。日本とは上下逆さまに見える星座もあります
- 北極星はケアンズからは見えません
星座とギリシャ神話の関係
現在使われている星座は全部で88個。1920年代に国際天文学連合(IAU)によって整理され、正式に決められました。
このうち、2世紀ごろに古代ギリシャの天文学者プトレマイオスがまとめた48の星座には、神々や英雄、怪物などの物語が伝わるものがたくさんあります。
一方、ヨーロッパからは見えない南の空の星座は、16世紀以降に航海者や天文学者が新しく作ったものが多く、ギリシャ神話の物語はありません。南半球のケアンズでは、この「神話のない星座」もたくさん見ることができますよ。
この記事では、ギリシャ神話にまつわる星座と、神話に由来しない星座を分けてご紹介します。
ギリシャ神話にまつわる星座のお話

※この記事の星座の画像は、実際の星の位置データをもとにAIで星空写真風に仕上げ、星座線を加えたイメージです。
アンドロメダ座

アンドロメダ座は、エチオピアの王女アンドロメダの星座です。母カシオペヤが「娘は海の精たちよりも美しい」と自慢したことで海の神ポセイドンの怒りを買い、アンドロメダは海の怪物のいけにえにされてしまいます。そこへ通りかかった英雄ペルセウスが怪物を倒し、アンドロメダを救いました。
この星座の中には、肉眼で見える最も遠い天体のひとつ「アンドロメダ銀河」(約250万光年先)があります。ケアンズでは10〜12月頃の夜、北の空の低いところに見えます。
ペルセウス座

ペルセウス座は、ゼウスの息子である英雄ペルセウスの星座です。見た者を石に変えてしまう怪物メデューサを退治し、その帰り道にアンドロメダ姫を救いました。夜空でもペルセウス座とアンドロメダ座は隣り合って並んでいます。
ケアンズでは12〜1月頃の夜、北の空の低いところに見えます。
オリオン座

オリオン座は、腕自慢の狩人オリオンの星座です。「この世に自分にかなう者はいない」と豪語したため、神々が送ったサソリに刺されて命を落としました。
そのためオリオンは今でもサソリが苦手で、さそり座が東の空から昇ってくると、オリオン座は西の空へ逃げるように沈んでいくといわれています。
ケアンズでは12〜2月頃の夜が見頃です。南半球なので、日本とは上下が逆さまに見えるのも面白いポイントですよ。
しし座

しし座は、英雄ヘラクレスが「12の功業(試練)」の最初に退治した、ネメアの森の人食いライオンの星座です。このライオンは刃物も矢も通さない皮を持っていましたが、ヘラクレスは素手で戦って倒しました。
ケアンズでは3〜5月頃の夜、北の空に見えます。ライオンの胸で輝く1等星レグルスが目印です。
おおぐま座

おおぐま座は、狩りの女神アルテミスに仕えていた娘カリストの星座です。大神ゼウスに愛されたことで女神ヘラの怒りを買い、クマの姿に変えられてしまいました。
有名な北斗七星は、おおぐま座の背中からしっぽの部分です。ケアンズでは4〜5月頃の夜、北の地平線近くの低い空に見えることがあります。
こぐま座

こぐま座は、カリストの息子アルカスの星座といわれています。成長して狩人になったアルカスは、森でクマの姿の母と出会い、母とは知らずに矢を放とうとしました。それを見たゼウスがアルカスも小さなクマに変え、親子を空に上げたというお話です。
こぐま座のしっぽの先にあるのが北極星。ただし、北極星は南半球のケアンズからは見えません。日本との違いを感じられるポイントですね。
さそり座

さそり座は、狩人オリオンを刺したサソリの星座です。手柄を立てたサソリは空に上げられ、オリオン座とは反対側の空に置かれました。
サソリの心臓の位置で赤く輝く1等星アンタレスが目印です。ケアンズでは6〜8月頃の夜、頭の真上近くに大きなS字のさそり座が見られます。日本では南の低い空にしか見えない星座なので、ケアンズならではの見え方です。
さそり座の隣にあるいて座の方向には天の川の中心があり、この時期は特に濃い天の川を見ることができます。
ふたご座

ふたご座は、スパルタの双子の兄弟カストルとポルックスの星座です。兄カストルは人間、弟ポルックスはゼウスの子で不死の体を持っていました。カストルが戦いで命を落とすと、ポルックスは自分の不死を兄と分け合いたいとゼウスに願い、ふたりは一緒に空で輝くことになりました。
ケアンズでは1〜3月頃の夜、北の空に見えます。
かんむり座

かんむり座は、クレタ島の王女アリアドネの冠です。アリアドネは英雄テセウスが怪物ミノタウロスを退治するのを助けましたが、その後、島に置き去りにされてしまいます。悲しむアリアドネを妻に迎えた酒の神ディオニソスが、結婚の贈り物の冠を空に投げ上げて星座にしたといわれています。
ケアンズでは6〜7月頃の夜、北の空に見えます。
ケンタウルス座

ケンタウルス座は、上半身が人間、下半身が馬のケンタウロス族の賢者ケイロンの星座といわれています。ケイロンは医術や音楽にすぐれ、多くの英雄たちの先生でもありました。しかしヘラクレスの毒矢を誤って受けてしまい、ゼウスによって星座にされました。
この星座の1等星アルファ・ケンタウリは、太陽に最も近い恒星系(約4.3光年)。南十字星のすぐ近くにあり、南十字星を探す目印にもなります。ケアンズでは4〜7月頃の夜が見やすい時期です。
エリダヌス座

エリダヌス座は、ギリシャ神話に登場する川の星座です。太陽神ヘリオスの息子パエトンが父の太陽の馬車を勝手に走らせて暴走させ、ゼウスの雷に打たれて落ちたのがこの川だといわれています。
川の南の端には1等星アケルナルが輝いています。アケルナルはアラビア語で「川の果て」という意味。日本からはほとんど見えませんが、ケアンズでは10〜12月頃の夜、南の空に見ることができます。
みずがめ座

みずがめ座は、トロイアの美少年ガニメデスの星座です。ガニメデスを気に入ったゼウスがワシの姿になって天へ連れ去り、神々の宴でお酒を注ぐ役目を与えました。手に持った水がめから水が流れ出す姿で描かれます。
ケアンズでは9〜11月頃の夜に見えます。
わし座

わし座は、ゼウスの使いのワシ、またはゼウスがワシに姿を変えたものといわれています。みずがめ座のガニメデスを天に連れて行ったのもこのワシです。
1等星アルタイルは、七夕の彦星としても有名です。ケアンズでは7〜9月頃の夜、北の空に見えます。
その他のギリシャ神話にまつわる星座
- カシオペヤ座:アンドロメダの母、王妃カシオペヤ。娘の美しさを自慢してポセイドンの怒りを買いました。ケアンズからは北の地平線近くの低い空に見えます。
- おうし座:ゼウスが白い牡牛に姿を変え、王女エウロパを背中に乗せて連れ去ったお話から。「すばる(プレアデス星団)」もおうし座にあります。
- こと座:音楽の名手オルフェウスの竪琴。1等星ベガは七夕の織姫星です。
- ペガスス座:翼を持つ天馬ペガスス。英雄ベレロフォンを乗せて、怪物キマイラ退治を助けました。
- ヘルクレス座:12の功業をなしとげた英雄ヘラクレス。
- うみへび座:ヘラクレスが退治した、9つの頭を持つ怪物ヒュドラ。88星座の中で一番大きな星座です。
- からす座:太陽神アポロンの使いのカラス。水をくみに行く途中で寄り道をし、うそをついたため罰として空に上げられました。
- さいだん座:オリンポスの神々が、巨人族ティタンとの戦いの前に誓いを立てた祭壇。さそり座のしっぽの近く、南の空にあります。
- りゅう座:女神ヘラの黄金のりんごを守っていた竜ラドン。北の空の星座なので、ケアンズからはほとんど見えません。
神話に由来しない星座(南半球ならでは)

ここからは、ギリシャ神話に由来しない星座です。南半球の空の星座の多くは古代ギリシャからは見えなかったため、神話がありません。16世紀以降、南の海を旅したヨーロッパの航海者や天文学者によって新しく作られたものが多いんです。
- みなみじゅうじ座(南十字星):南半球を代表する星座で、オーストラリアの国旗にも描かれています。もとはケンタウルス座の一部でしたが、16〜17世紀ごろに独立した星座として扱われるようになりました。ケアンズでは4〜6月頃の夜、南の空の見やすい高さに昇ります。
- ほうおう座:伝説の不死鳥フェニックスがモチーフ。16世紀末、オランダの航海者の観測をもとに作られました。
- きょしちょう座:大きなくちばしを持つ鳥「オオハシ」の星座。南半球でしか見られない小マゼラン雲があります。
- たて座:17世紀にポーランドの天文学者ヘベリウスが、国王ソビエスキーをたたえて作った「盾」の星座です。
- こじし座:同じくヘベリウスが、しし座とおおぐま座の間のすき間に作った小さな星座です。
- さんかく座:古代から知られる星座ですが、はっきりとした神話の物語はありません。
ケアンズで星座を楽しむコツと見頃

星座をきれいに見るなら、街の明かりが届かない暗い場所と、月明かりの少ない新月前後の夜がおすすめです。ケアンズの市街地は明るいので、星座をしっかり見るなら郊外まで足をのばしましょう。
ケアンズでは5〜10月頃の乾季は晴れの日が多く、星空観察にぴったりの季節です。12〜3月頃の雨季は雲が出やすいものの、晴れた夜にはオリオン座など、この時期ならではの星座が楽しめます。
| 時期(夜8〜9時頃) | 見やすい星座・見どころ |
|---|---|
| 12〜2月 | オリオン座、おうし座(すばる)、ふたご座、ペルセウス座 |
| 3〜5月 | しし座、みなみじゅうじ座(南十字星)、ケンタウルス座、からす座 |
| 6〜8月 | さそり座、天の川の中心(いて座の方向)、わし座、かんむり座 |
| 9〜11月 | みずがめ座、ペガスス座、アンドロメダ座、エリダヌス座のアケルナル |
※星座の見え方は時間や天気によって変わります。表はあくまで目安です。
本物の星座を見に行こう!ケアンズの星空ツアー

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よくある質問
- ケアンズで南十字星は見えますか?
-
見えます。季節によって高さが変わり、4〜6月頃の夜は南の空の見やすい高さに昇ります。オーストラリアの国旗にも描かれている、南半球を代表する星座です。
- ケアンズで北極星や北斗七星は見えますか?
-
北極星は地平線の下にあるため、ケアンズからは見えません。北斗七星は4〜5月頃の夜、北の地平線近くの低い空に見えることがあります。
- オリオン座はケアンズでも見えますか?
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12〜2月頃の夜に見られます。南半球のケアンズでは、日本とは上下が逆さまに見えるのが面白いポイントです。
- 星座がよく見える時期や条件は?
-
晴れの日が多い5〜10月頃の乾季がおすすめです。月明かりの少ない新月前後の夜や、街明かりの届かない場所だと、より多くの星が見えます。
- 88星座はすべてギリシャ神話に由来していますか?
-
いいえ。古代ギリシャから伝わる星座の多くには神話がありますが、南十字星(みなみじゅうじ座)など南半球の星座の多くは16世紀以降に作られたもので、ギリシャ神話はありません。
- ケアンズの星空ツアーは当日でも予約できますか?
-
当日予約OKの星空ツアーもあります。空き状況はLINEでお気軽にお問い合わせください。
まとめ

ギリシャ神話の星座には、神々や英雄、怪物たちの物語がたくさん詰まっています。オリオン座とさそり座のように、物語を知ると星座同士のつながりが見えてくるのも星座の面白いところです。
南半球のケアンズでは、日本では見られない南十字星やマゼラン雲、頭の真上に昇るさそり座など、ここならではの星空が楽しめます。ぜひ物語を思い出しながら、ケアンズの満天の星空を見上げてみてくださいね。
スマイルケアンズ観光

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